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【土壁=Clay wall;】
基本的には土で中塗りをしてから聚楽や漆喰壁、珪藻土壁等で仕上げをするのが一番いいのですが、最近は工期や予算の関係でプラスターボード の上に薄塗り材で中塗りをしてから仕上げ材を塗る事が多くなりました。土壁は健康やリサイクルに適した環境共生型の天然素材です。土壁塗りは日本固有 の風土や生活様式の中で培われた工法です。古くなり、朽ち始めてからはまた異なった味を醸し出し、日本人の美学に馴染む非常に優れまた自然の色彩と 肌合いが味わい深く調和し、伝統美を表現できます。壁土の種類や調合・工程の選択の自由度も高く、天然素材の色を活かした建築が得られます。
素材自体が持つ呼吸性から調湿機能に優れ、夏涼しく冬暖かく結露の防止となり、室内の湿度、温度が安定するので、高温多湿の日本の気候風土に適した壁 と言えます。断熱、遮音、耐火性などにも優れているので、防火・防水・防音性などにも優れています。無公害で長持ちするうえ、味わい深く経年変化していく。 近年になって、健康やリサイクルに適した環境共生型の素材として再評価されています。
土は自然素材である
地球には無限に存在し、廃棄後は自然に帰る循環資源です。
土は呼吸します
室内の調湿機能や有機物吸着能力をもちます。
土は不燃材料である
耐火材料であり、火災時に有毒ガスを発生しない。また:耐火認定があり、火災でも人命が守れます。
土は耐震性能がある
竹木舞下地の場合、高い耐力、剛性、靭性を持つ。荒壁工法(京壁)の場合、璧倍率は、合板に匹敵します。
土は保守が容易である
塗り重ねができ、簡単にリフォームができます。地震でも壁の亀裂によって力を逃がすことができます。
土は断熱性能は低い
断熱性が劣るが、外壁に断熱材を入れるハイプリッド型が可能である。しかし蓄熱性能を持っています。
土は乾燥期間が必要である
施工時に適宜な乾燥時間を必要とします。
土は意匠が自由である
展伸性、可塑性があり自由な形が可能です。:大きな壁でも継目なくまた曲面も施工できます。
土仕上げの施工例
土仕上げの例
京土中塗 白大津磨き 赤大津磨き 九条土糊捏ね 錆入り京聚楽 長スサ入り京聚楽

資料提供:日本左官組合連合会